研究課題
基盤研究(C)
本研究では、戦争や公害、災害といったいわゆる「負の記憶」が、博物館展示という場においてどのように表象され、その展示空間にはどのような政治的な力学が作用しているのかを明らかにするため、国内外の博物館を対象として調査を行った。こうした「負の記憶」をどのようにして未来に生かしていくのかという問題意識のもとで「記憶の継承」を主眼に据えたさまざまな取り組みも行われており、「負の記憶」は、単に過去の事象にとどまるのではなく、「未来の表象」へと直結する課題であることが浮き彫りになった。
博物館学