本研究は、①終戦を挟む1945年に東京で撮影された写真にはどのようなものがあるのか、②そしてそれは東京の何をどう記録しているのか、について考えるものである。①に関しては、アメリカに所在している公的な写真(軍関係の公式写真)や一部個人が撮影したものを中心に収集し、また一部国内の写真家による写真もその原板の調査を行った。それらの調査をもとに②の考察としては大きく「何が写っているのか」「どのように撮影されたのか」「なぜ撮影されたのか」という3つの視点が欠かせない。写真集の出版、および雑誌への寄稿により、成果を発表している。なお、今回収集した成果を広く公開すべく引き続き作業を行なっている。
|