生体内における種々の金属元素の挙動と、金属が関与する生体分子の状態を同時に体外から可視化分析する新規生体メタロミクス計測技術の確立を目指し、生体内に投与した複数の放射性同位体の挙動を、半導体コンプトンカメラGREIを用いて定量性が改善された3次元の断層画像として取得することを可能にした。糖尿病モデルマウスに同時に投与したSr-85、Mn-54、Zn-65の撮像データに適用した結果、Sr-85の特徴的な挙動が3次元画像として明瞭に描出され、Mn-54の同様の挙動を示唆する画像が得られた。さらに、NaおよびKの放射性同位体を同時に投与してGREI撮像する画像診断法の着想に至った。
|