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2017 年度 実績報告書

宇宙環境での前庭有毛細胞の発生と維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26506010
研究機関独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター)

研究代表者

田浦 晶子  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (70515345)

研究分担者 北尻 真一郎  京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (00532970)
山崎 博司  京都大学, 医学研究科, 医員 (80536243) [辞退]
中島 則行  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80625468)
伊藤 壽一  京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (90176339)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード前庭 / 有毛細胞 / 微小重力
研究実績の概要

これまでにES細胞から内耳細胞への分化誘導およびマウス前庭耳石器の器官培養を3Dクリノスタット下で行い、内耳細胞の分化誘導に対する重力の影響および前庭耳石器の有毛細胞の形態学的変化を観察した。
最終年度はデータの再評価および論文作成に必要な追加実験について検討した。
1)ES細胞を内耳細胞へと分化誘導を通常重力状態と微小重力環境下で行ったところ、通常重力状態ではMath1-GFP陽性で有毛細胞系への分化が見られたが、微小重力環境では内耳細胞の発現細胞割合が減少しており、内耳細胞への分化が抑制される傾向を認めた。このことから、微小重力による内耳発生分化抑制については従来までの微小重力が分化誘導を抑制するという報告と一致しており、内耳においても重力が分化に影響する可能性があると考えられた。
2)マウス耳石器を微小重力負荷時間を変更して器官培養を行い、微小重力負荷時間と感覚毛数について検討した。微小重力環境ではわずかに減少傾向を認めたが、明らかな優位差は認めなかった。このことより、微小重力負荷時間と感覚毛数変化には明らかな相関が見られず、微小重力時間が感覚毛に影響を及ぼす影響は少ないと考えられた。 3)培養日数と感覚毛 微小重力負荷直後では感覚毛の減少傾向あり、微小重力負荷直後には感覚毛数減少が見られたが、遺伝子発現変化の報告もあることから有毛細胞関連遺伝子の関与も示唆された。 (上記内容を第75回めまい平衡医学会にて発表し、ポスター賞を受賞した)

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公開日: 2018-12-17  

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