加齢や各種病態による骨格筋萎縮(サルコペニア)は、肝疾患の予後因子であり、肝筋相関の重要性が注目されている。筋肉におけるPGC1α過剰発現マウス(サルコペニアモデルマウス)を用い、70%肝切除を行い、肝再生率を検討することを目的とした。PGC1α過剰発現マウスの交配を行い、サルコペニアモデルマウスの繁殖を試みた。38匹中、サルコペニアモデルは3匹で得られた。25週時点で肝切除を行い、サルコペニア状態における肝再生を検討する。臨床例による検討では、生体肝移植102例で、サルコペニア患者では肝機能が有意に低下しており、術中出血量が多く、術後経過で敗血症発症率が有意に高く在院日数が長期であった。
|