線虫C. エレガンスを宇宙環境に滞在させた際に主に神経系の遺伝子(ロドプシン受容体、シェーカー型電位依存カリウムチャネル、アセチルコリン輸送体、グルタミン酸通門塩素チャネル等)の発現が低下する。そこで今回これらの遺伝子が老化と重力にどのように関与するかを研究した。宇宙環境で発現が低下した11の遺伝子について線虫の加齢に伴う発現変化、インスリン/IGFシグナル下流の転写因子daf-16の欠損変異体での発現、および過重力の影響、を調べた。これらの遺伝子はインスリン/IGFシグナルに関与するものと関与しないものがあり、過重力に対しまた加齢に対し様々に応答することがわかった。
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