原発事故後の被災地における「復興」と社会階層に関する計量社会学的研究

2016 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 26510004
• 研究機関: 福島大学
• 研究代表者: 橋本 摂子 福島大学, 行政政策学類, 准教授 (70323813)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 震災 / 福島 / 社会階層

研究実績の概要

2016年度の主な実績としては、震災関連の既存資料に関する収集・整理、被災地復興支援に関する先行研究のレビュー、および昨年度実施した福島市民調査データクリーニングを中心におこなった。具体的には、日本における原発政策の過程をめぐる先行文献の収集・レビューをおこなった。また、大規模質問紙調査の分析結果を補完するために、特に震災避難者・帰還者を対象とした個別インタビュー調査をベースとする先行研究に焦点を当て、資料の収集・レビューをおこなった。さらに、2011年に実施した双葉地方住民調査における放射能による健康不安の性差・年齢差を再確認し、二つのファクターの有意差が4年後の福島市民調査において消失した背景・文脈について再検討をおこなった。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

９月から出産・育児休業を取得した関係で、研究期間の延長を申請し、これを認められた。

今後の研究の推進方策

昨年度におこなった福島市市民調査のデータ分析を早急にすすめ、被災地復興、帰還政策への意識と社会階層の関係について分析し、学術媒体に公表する。

次年度使用額が生じた理由

研究中断および1年間の期間延長による。

次年度使用額の使用計画

中断していた研究を再開し、当初予定していた最終年度の計画を実施する。