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2014 年度 実施状況報告書

災害復興への影響力の研究ー個人的レジリエンスと集団的レジリエンスを中心としてー

研究課題

研究課題/領域番号 26510016
研究機関尚絅学院大学

研究代表者

水田 恵三  尚絅学院大学, 総合人間科学研究所, 教授 (70219632)

研究分担者 池田 和浩  尚絅学院大学, 総合人間科学部, 准教授 (40560587)
川端 壮康  尚絅学院大学, 総合人間科学部, 准教授 (90565128)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードレジリエンス / 地域間の結びつき / 地域性
研究実績の概要

名取市、石巻市、岩沼市の被災者の復興感を知る上で、予備的面接調査とともに、予備的アンケート調査を行った。予備的面接調査は主に岩沼市においてであり、岩沼市職員やサポートセンター職員に対して行った。結果、岩沼市は地域の結びつきの強さを中心として集団に移転に成功しており、現在は集団移転先の人間関係の再形成や集団移転に取り残された人への配慮に腐心していることが分かった。アンケート調査は石巻市の自力再建が進んでいる地域と代表的な仮設住宅一つに対して実施した。詳細な分析はまだであるが、名取市は石巻市よりも行政依存が強いことや現時点での復興の進み具合や個人の復興が遅れているという結果が示された。
当初の目的である個人のレジリエンスと集団のレジリエンスに関しては質問項目が4つと少ないため、果たして測度として正確であるのかという疑問は残るが、今後これのみの項目の質問紙を一般の人にも実施し、精度を高めたい。
一方、アンケート調査やその結果のフィードバックさらには面接調査などを通じて住民とのラポールは深まったように感じられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究費の支給が学内の事情で8月と大幅に遅れたため、旅費は他の研究費によって支給を賄うなど遅れが生じたが、その他は予備的調査も行うことができ、今年度の本調査に希望が持てた。また何よりもアンケート調査を行う上で大切である住民との信頼形成が形成されつつあり、研究は順調に進んでいると思われる。

今後の研究の推進方策

本年度は、名取市、石巻市、岩沼市においてアンケート調査を行い、個人のレジリエンスや集団のレジリエンスと復興感がどのように影響するのかを明らかにしたい。
具体的には、名取市、石巻市、岩沼市において、復興感や地域との結びつき、行政との関わりなどの質問項目を含んだアンケート調査を実施する。実施予定は2015年8月である。

次年度使用額が生じた理由

26年度の支給が学内事情により8月と大幅に遅れた。これまでの間研究打ち合わせなどで現地に行く必要があり、旅費は他研究費によって賄うことを余儀されたため。

次年度使用額の使用計画

27年度の研究に合わせて、物品費、旅費などを追加で支出する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 個人のレジリエンスと集団のレジリエンスが復興感に及ぼす影響2015

    • 著者名/発表者名
      水田惠三
    • 学会等名
      地域安全学会
    • 発表場所
      静岡県防災センター
    • 年月日
      2015-11-13

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公開日: 2016-05-27  

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