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2016 年度 実施状況報告書

政策情報の客観性を担保する新しい調査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26512002
研究機関埼玉大学

研究代表者

松本 正生  埼玉大学, 社会調査研究センター, 教授 (00240698)

研究分担者 斉藤 友之  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90340281)
松田 映二  埼玉大学, 社会調査研究センター, 准教授 (90649964)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード社会調査 / 政策情報 / ミックス・モード調査 / 自記式調査 / 郵送調査法 / 「インターフェイス型調査」
研究実績の概要

自記式によるミックス・モード調査法の開発に関しては、2016年7月-9月にかけて、(1)さいたま市の市立中学校3校の1~3年生1,400名、および(2)さいたま市の市立高校4校の1~3年生948名を対象とする政治意識調査を集合調査法により実施し、同時期に、(3)さいたま市の有権者1,000名を対象とする政治意識調査を、郵送法により実施した。3本の調査は、同一の調査票(質問票)を採用しており、自記式調査としての同質性、比較可能性を検証した。検証結果の一部は、『政策と調査』(第12号)に「こどもから大人へ、政治意識と社会化環境 -中学生・高校生・有権者調査-」論文として掲載した。同調査の結果については、読売新聞や埼玉新聞等でも報道された。
質の高い政策情報を提供する調査方法の開発に関しては、「地域の治安に関する住民意識調査」を全国の47都道府県警察の運転免許センター等に免許の更新申請に訪れる住民を対象に、自記式の質問紙調査として実施し、サンプル総数約50,000を確保することができた。同調査の方法を、「インターフェイス型調査」と命名し、調査方法の客観性と有効性を検証した。検証結果は、日本行動計量学会の44回研究大会で報告(「『インターフェイス型調査』の目的と方法」)すると共に、『政策と調査』(第12号)に、特集論文として掲載した。また、「インターフェイス型調査」の結果については、毎日新聞、北海道新聞等でも報道された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大規模な調査を実施するに当たっては、外部の調査会社への安易な委託を避け、調査の全プロセスを自前で行っているため、準備に想定以上の時間を要している。わけても、個人情報等の扱いに関しては、周到なケアが必要であり、対象者および関係組織の事前の了解を得るのに時間と労力を要しており、研究の進行に若干の遅滞が生ぜざるを得ない。

今後の研究の推進方策

今年度は、研究のまとめとして、これまで実施してきたいくつかの実践的調査結果の相互比較を行い、自記式調査および自記式ミックス・モード調査の有効性を検証する。
加えて、政策情報としての調査結果の質的精度を担保するため、調査の回収率上昇の方法の検討も不可欠であり、調査のインセンティブに関する実験調査の実施を予定している。

次年度使用額が生じた理由

大規模な調査を実施するに当たっては、外部の調査会社への安易な委託を避け、調査の全プロセスを自前で行っているため、準備に想定以上の時間を要している。わけても、個人情報等の扱いに関しては、周到なケアが必要であり、対象者および関係組織の事前の了解を得るのに時間と労力を要しており、研究の進行に若干の遅滞が生ぜざるを得ない。

次年度使用額の使用計画

今年度は、研究のまとめとして、これまで実施してきたいくつかの実践的調査結果の相互比較を行い、自記式調査および自記式ミックス・モード調査の有効性を検証する。
加えて、政策情報としての調査結果の質的精度を担保するため、調査の回収率上昇の方法の検討も不可欠であり、調査のインセンティブに関する実験調査の実施を予定している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 子どもから大人へ、政治意識と社会化環境 -中学生・高校生・有権者調査-2017

    • 著者名/発表者名
      松本正生
    • 雑誌名

      政策と調査

      巻: 第12号 ページ: 3-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インターフェイス型調査の方法と特性 -都道府県警察による「全国統一治安意識調査」-2017

    • 著者名/発表者名
      松本正生
    • 雑誌名

      政策と調査

      巻: 第12号 ページ: 37-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 18歳選挙権と「選挙ばなれ社会」2016

    • 著者名/発表者名
      松本正生
    • 雑誌名

      北海道自治研究

      巻: 第567号 ページ: 2-11

  • [雑誌論文] 「若者の低投票率」、『今は昔…』の始まりか2016

    • 著者名/発表者名
      松本正生
    • 雑誌名

      Voters

      巻: No.33 ページ: 4-5

  • [学会発表] 「インターフェイス型調査」の目的と方法2016

    • 著者名/発表者名
      若林直子・松本正生
    • 学会等名
      行動計量学会
    • 発表場所
      札幌学院大学(北海道・江別市)
    • 年月日
      2016-09-02

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公開日: 2018-01-16  

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