現在、日本には医師・歯科医師の義務的生涯研修制度は存在しない。義務的継続専門研修(CPD)制度がある国では免許登録管理、Fitness to Practice(医業への適合性)を示す役割を担っていた。医療職が国境を超えて移動できるでEUでは、各国が一定のCPD水準を目指す状況であった。英国では、歯科医師CPDは質担保の観点で専門医制度とは異なる役割を果たしていた。 医療の急速な技術進歩、複雑化が進む時代に、患者安全・保護の観点で、義務的継続専門研修制度導入により、約31万人の医師、約10万人の歯科医師含む、全ての医療職の患者診療の基本的能力に関する明確な質担保制度を確立する必要があると考えれた。
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