地方議会の運営実態を把握するために、北海道から九州までの12市町村議会、2県域議長会で明治~昭和期町村議会の先例・会議録等を収集し、議会研究の基盤となる資料データベースを構築した。 資料から、中央で定められた自治法制は行政機関と異なり都道府県庁・議会からではなく、町村議会の連合組織である議長会によって議会の標準会議規則の改正によって継受されること、議長会は中央統制的機能を有さず民主的なボトム・アップ活動をしていること等が確認された。 議会会議録・議案は執行機関の正史にない多様な事実・意見を記録した歴史的資料であるが、議会図書室に整備されないなど保存利用に問題が多いことを明らかにした。
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