研究課題/領域番号 |
26512012
|
研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
網谷 龍介 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (40251433)
|
研究分担者 |
伊藤 洋一 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (50201934)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | EU / 司法政治 / 政策形成 / 憲法裁判所 |
研究実績の概要 |
本年度も引き続き,東京大学で実施している共同授業の機会を利用して,ほぼ毎週研究状況に関する意見交換を行うと共に,関連の文献についての情報交換・資料収集につとめた.また,食品規制分野についての専門研究を行っている若手研究者を招き,研究動向についてのヒアリングを行った. 個別の研究としては,両名とも,本年度は司法部門と議会の関係についての検討を行った.伊藤はその一部を,国立国会図書館のシンポジウムにおける招待講演として発表した.また網谷は,EUの政策形成分析における方法論的課題,すなわちEU側の資料のみを用いた研究の射程と限界や,EU研究者がEUの政策アクターを兼ねている場合の資料批判の問題などを検討し,その一部を書評の形で発表した. このほか,両名とも,マニュスクリプトを執筆しつつあり,次年度以降の発表を期している.網谷は,司法政治による介入と,「EU市民権」概念の関連についての英語論文を執筆し,近時の動向を踏まえて修正を行っている,伊藤は,EU法と国内法の関係についての歴史的視座を得るべく,これまで十分に注目されてこなかった第五共和政成立期のこの問題の扱いについて検討を進めており,いくつかの注目すべき結果を得ている.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画は概ね順調に進んでおり,引き続き代表者と分担者で密接に連絡しつつ研究を進めている.また研究成果を部分的にまとめたマニュスクリプトの執筆も進めている. ただし本年度は,当初資料調査での渡航を予定していたところ,諸般の事情により図書資料の購入を前倒しで行うこととなった.次年度の再び調査渡航を行う予定である.
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度となるため,個々のマニュスクリプトを公刊にむけて修正していきたい.またそのために必要は資料収集のために,外国での資料調査も行う予定である.また,外部の研究者を招いて,研究成果の発表や意見交換のための研究会を実施する.
|