本研究は、埼玉県が実施した生活保護受給者に対する就労支援プログラムと教育支援プログラムのデータ分析に基づく定量的な政策評価分析を行うことで、就労困難者や貧困世帯の子どもに対する支援のあり方について考察することを目的とする。主な研究成果として、就労支援の研究については、アスポートの事業所データから、就労困難者の属性や支援内容がどのように就職率に影響したのかを明らかにした。そして、教育支援については、支援対象者の高校進学率は上昇しており、さらに高校中退防止のプログラムの導入により政策的効果が望まれることなどをまとめた。
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