高齢者のケア内容を決定する際の臨床推論に関し、価値に基づく診療(VBP)と3層の輪(TLC)のモデルを明確化し、この重要性を示した。VBPには、気づき、推論、当人中心の診療、多職種チームワーク、ディスセンサスの5つの要素がVBPを実践する上で不可欠である。臨床推論は、TLCモデルが介入対象同定、介入内容決定、介入実施と評価の3つの過程の組み合わせであることを示した。 教育プログラムとしてVBPワークショップを開発し、5回繰り返す中で内容を継続改善した。臨床推論教育の評価手法としてVSOPモデルを開発した。これらの成果は2017年2月12日のシンポジウムにて40名の参加者と共有した。
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