植物の開花ホルモンであるフロリゲンは、2007年に同定されたばかりであり、フロリゲンの生物学はいまだ黎明期と言える。その分子機能、作用メカニズム、植物改良へ応用の可能性、など多くの重要な分野が、未開拓のままである。本研究においては、フロリゲンの分子機能の解明、及びフロリゲンの植物改良への展開に集中し、次の2つのテーマ、1)フロリゲンと花成リプレッサーによる花成制御の分子構造、分子機構の解明、2)分子構造に基づく人工フロリゲンの開発と大量調整法の確立、植物への導入技術開発、に分けて研究を進め、フロリゲンに関する新しい重要な知見と応用技術を得ることを目的としている。
|