刈草(植物遺体)からの集積培養により、セルロースを炭素源として窒素固定を安定して発現する細菌集団を構築した。この培養系はセルロース分解および窒素固定を同時に発現し、次世代シークエンスによる16S rRNA遺伝子解析から11種の主要細菌種で構成されることを明らかにした。また、主要細菌の配列と一致する5種の窒素固定細菌を分離し、系統解析によりAzoarcus属、Pseudomonas(Azomonas)属、Azospira属、Azospirillum属、Rhizobium属に分類されることを明らかにした。これらは植物内生(共生)窒素固定細菌として知られており、分離源の植物との関連が示唆された。
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