公開されている2つの医薬品副作用自発報告データベース-独立行政法人医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用データベース」と米国FDA Adverse Event Reporting System-を比較し,類似点や相違点と,それがシグナル検出にどのように影響するのかを明らかにした。次に,日本における院外心肺機能停止傷病者救急搬送データベースにスキャン統計量を用いた集積性検定を適用し,その発生が毎年の年末年始時期に急増していることを見つけ出すことができた。さらに空間疫学関連分野における統計的な視点から,薬剤疫学分野でのデータベースを有効活用したいくつか実践研究を実施した。
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