反復処理により問題を解く数値解法を対象にした形式言語を用いた数値解法の形式記述から,数値計算のソースコードを自動生成する枠組みを開発した.形式言語では,数値解法を手続きではなく数学的に漸化式として定義し,プログラミング言語に依存しない表現として数式を用いて宣言的に記述する.この宣言的記述で定義される数式とそこに含まれる数学変数の依存関係を解析することで,記述した数値解法の計算手続きが,半順序関係として抽象的な形式で得られる.この抽象的計算手続きから,具体的なプログラミング言語によるプログラムコードを出力可能である.
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