本研究は、頭に浮かべたメロディを脳波入力し、そのメロディに関連し現在の状況に適した楽曲検索後、利用者にその楽曲を適応的再生する方式の実現を最終目標に研究を行った。具体的には、脳内想起メロディデータ記述方式、感性的に適した楽曲検索方式を開発し、これらのスポーツ応用の可能性を探ることを目標に研究を実施した。本研究の結果、データ集約化と特徴ベクトル導出による想起メロディを記述する方法を考案した。これにより2~3種類の音高からなる想起メロディの部分的復元が可能であることを示した。また、脳波からの心理状態抽出と歌詞からの楽曲印象抽出を行い、感性的楽曲検索システムの実現が可能であることを示した。
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