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2014 年度 実施状況報告書

ウェブ資源を用いたビジュアル・イベント学習

研究課題

研究課題/領域番号 26540081
研究機関名古屋大学

研究代表者

加藤 ジェーン  名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (70251882)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードイベント認識 / クロスデータセット / セルフトレニング / 特徴次元選択 / データ選択 / 適応学習 / 適応型距離マトリック学習
研究実績の概要

本研究は低コストで手軽に利用可能なイベント学習枠組みの開発を最終目標としている.その目標を達成するために,①データ収集の省力化・効率化を達成するためのワンストップ型データ収集,②ウェブノイズを許容できるガウシアンプロセス学習,および③ウェブドメインで学習した識別モデルを目標ドメイン(テストデータのドメイン)に適応させるドメイン適応という3つの研究項目を挙げた.平成26年度では,我々は主に上記項目③,即ち適応学習・転移学習に関して研究を行い,一定の成果を収めた.
まず,我々は目標ドメインごとに学習データを用意するコストを完全に削除するために,ラベルなしデータのみからなるデータセット(目標データセット)のイベント識別器の学習に十分なラベル付きデータがある別のデータセット(元データセット)を利用するセルフトレニングに基づいた2つのアプローチを提案し,実証実験を行った.1つ目はフィッシャーの判断基準を用いた特徴次元選択のアプローチであり,2つ目はSVM とkNN 法を組み合わせたデータ選択のアプローチである.評価実験では,提案手法の両アプローチとも安定して良い識別精度を示した.
また,我々は,静止画像を対象に局所距離比較における距離メトリックを改善するための適応型メトリック学習法を開発した.即ち,既存データに含まれているオブジェクト認識のための一般知識を,目標タスクのメトリック学習に利用する.適応型距離メトリックを用いると,学習データの不足で起きる過学習を防ぐことができ,また,局所距離比較の性能を格段に向上させることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究項目③は本研究において最も困難な部分と想定していたが,それに関する一定の研究成果を収めたことから,研究全体は概ね順調に進展していると考える.

今後の研究の推進方策

今後は主に研究項目①と②,即ち,ワンストップ型データ収集及びガウシアンプロセス学習に取り組みたいと考えている.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Adaptive Metric Learning for People Re-identification2014

    • 著者名/発表者名
      Guanwen Zhang, Jien Kato, Yu Wang and Kenji Mase
    • 雑誌名

      IEICE Transaction on Information and Systems

      巻: 97(11) ページ: 2888-2902

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] People Re-identification with Local Distance Comparison using Learned Metric2014

    • 著者名/発表者名
      Guanwen Zhang, Jien Kato, Yu Wang and Kenji Mase
    • 雑誌名

      IEICE Transaction on Information and Systems

      巻: 97(9) ページ: 2461-2472

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Multi-Stage Deep Convolutional Learning for People Re-identification2014

    • 著者名/発表者名
      Guanwen Zhang, Jien Kato, Yu Wang and Kenji Mase
    • 雑誌名

      International Journal of Computer System & Engineering

      巻: 29(4) ページ: 243-257

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] People Re-identification Using Two-Stage Transfer Metric Learning2015

    • 著者名/発表者名
      Guanwen Zhang, Jien Kato, Yu Wang and Kenji Mase
    • 学会等名
      IAPR Workshop on Machine Vision Applications 2015
    • 発表場所
      日本科学未来館
    • 年月日
      2015-05-18 – 2015-05-22
  • [学会発表] ビデオコンテンツにおける暴力度の自動レーティング2015

    • 著者名/発表者名
      加藤ジェーン, 王彧, 張冠文
    • 学会等名
      電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解研究会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2015-03-19 – 2015-03-20
  • [学会発表] クロスデータセットに対するセルフトレーニングでのデータ選択手法の提案2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木嵩史, 王彧, 加藤ジェーン, 間瀬健二
    • 学会等名
      電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解研究会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2014-12-11 – 2014-12-12
  • [学会発表] 時空間特徴を用いたYouTube上のビデオ内の暴力シーン検出2014

    • 著者名/発表者名
      内藤貴, 王彧, 加藤ジェーン, 間瀬健二
    • 学会等名
      第3回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2014-09-03 – 2014-09-05

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公開日: 2016-05-27  

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