認識処理が可能な限り排除した情景画像中の文字認識システムの構築を目的とした研究課題である。従来の画像中の文字認識システムは、文字が存在する場所の推定と、推定された位置にある画像の字種を決定する二段階の認識を行うことが多く、文字が存在する場所の推定において、文字画像の検出漏れが生じた場合、その位置に存在する文字は一切認識されないという問題があった。 そこで本研究課題では、画像中で同じ色合い持つ領域と判断されたすべての箇所について、文字の一部である可能性を考慮し、すべての領域に対し認識処理を適用することで、文字領域の検出漏れの影響を受けない文字認識アルゴリズムを提案した。
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