研究課題
本研究の目的は,「察するコンピュータ」を実現するフレームワークを構築することである.「察するコンピュータ」の実現のためには,人間の無意識的な反応や入力の裏に隠れた意図を推測する必要があり,どのようなセンサ情報に対して,どのような要素の解析が可能かを明らかにする必要がある.本年度は,昨年度までに実行したタスクで得られた検証結果に対して,さらなる被験者での実験や,他のセンサ等を利用した多角的な実験を行うことで,その応用可能性の評価を行なった.本年度に実行した内容と,それらから得られた実績は次の4つである.(1)これまで脳波センサによる集中度の解析を行なってきたが,多角的な実験として,心拍センサと発汗センサを利用した利用者の状況把握の実験を実施した.その結果,脳波センサ同様に,緊張やリラックスした状態の把握が可能であることを明らかにした.(2)昨年度に実施した座圧センサによる着席者の疲労状態の把握において,さらなる被験者による実験を実施した.その結果,疲労の現れ方には個人差があるが,そうした個人差に関係なく,疲労の状態を把握可能であることを明らかにした.(3)昨年度に利用者の興味の判断のために,携帯端末の操作に着目した解析を行った.それをドローンを利用した構内案内システムに応用し,案内情報の閲覧時の利用者の興味の判断に利用した.(4)昨年度に,ダーツにおけるルーティーン時の集中度の解析を行ったが,本年度は,集中度の状態を被験者に提示した場合の評価を行なった.その結果,若干の効果が現れる結果となり,今後のルーティーンのトレーニングツールへの応用可能性を明らかにした.
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
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