研究課題では,情報拡散現象における不拡散状況の観測ならびに現象の解明を目的とした.それに対して,シミュレーションと実データの両面から,情報拡散現象における,マクロ的・ミクロ的な特徴を検討することで「デマの壁」の存在に関して検証する研究である. 本提案課題では,まずは,シミュレーションを利用したモデルの検討を行った.具体的には,ノードの行動モデルからと,ネットワーク構造の視点からのモデル化を行い,それらが情報拡散減少に与える影響を分析し,情報拡散を抑える「壁」のようなものが現れる条件を検討した.そして,これらから得た知見を実データにおける情報拡散現象との比較を行った.
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