エキセントリックな人にアンケートとインタビューを行ない、斬新なアイディアの発想を求めた。その際、自分のパーソナリティも尋ねるとともに、情報科学の分類・推論・学習・仮説・探索などのアルゴリズムを日常用語に言い換えて尋ね、有効な発想方略をシステマチックに抽出した。すると、エキセントリックな創造性にかかわる性格はほぼ1次元に収れんする一方で、その創造性をもたらす発想方略は多次元であり、創造的な人はある発想機会において多くの発想方略を同時併用しているという非常に興味深い発見を得られた。そこには、対象への注意の持続と感情の制御というメタ認知機能の二要因が介在していることが示唆された。
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