研究課題
個人の日常の運動を収集するスマートフォン用ソフトウェアと、これに連携する連携するソーシャルネットワークシステム(SNS)を開発し、これを滋賀県長浜市と共同して実施するウォーキングイベントに導入して、実証試験を実施した。システムは、期間中の運動結果をスマートフォンによって自動的に計測し、サーバに送信する。さらに、参加者は自身の歩行の結果をソーシャルネットサービスとして簡単に確認出来る仕組みを提供した。また、昨年の実証実験では、参加者の相当数を占める高齢者が、スマートフォンの利用が困難であることが課題となった。そこで、スマートフォンの利用が困難な参加者に対しては、一般的な歩数計を用いて参加できる仕組みを開発した。採用した歩数計はNFCによる近距離無線通信が可能な機器であり、長浜市内の3箇所に設置したNFCリーダに歩数計をかざすことで、データがスマートフォンでの参加者と同様にサーバに記録され、結果をインターネット経由で何処からでも閲覧できるよう設計した。今回実施したウォーキングイベントでは、10日間のトライアル期間に、ある歩行距離を目標として設けるが、ここでは特に、参加者が友人や家族としてグループを構成してイベントに申し込み、各個人の達成距離ではなく、グループとして200kmの歩行離を達成する(隣保制度)ことをルールとしたゲームを設定した。また、各参加者は600円の参加費を支払い、上記の歩行距離を達成できた場合に抽選で賞品があたるルールも導入した。歩行距離を達成できない場合は、抽選の権利を失うこととなり、この正負の報酬が、参加者の運動に対する大きな意識付けとなる。最終的には3回ののべで1036名(複数回参加者を考慮した実数で708名)の参加者があった。最終的な達成結果は図Dに示すように全体で91%の参加者が、一人あたりにすると40kmを10日間で歩くゴールを達成できた
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生体医工学
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