硝酸の窒素酸素安定同位体比を分析する際、カドミウム表面に銅を施すことで効率的に硝酸を亜硝酸に還元し、分析時間を短縮できた。また、既存設備であるガスクロマトグラフと同位体質量分析計を組み合わせ、連続フロー型質量分析法を応用し、硝酸から変換した亜酸化窒素について窒素酸素安定同位体比の自動定量システムを新たに自大学に構築した。酸素同位体比の決定に必要な標準物質について、日常的に使用する目的で、低い値を持つ酸素同位体標準物質を作成した。国際GEOTRACES計画に基づいてKH-14-6航海で採取された硝酸試料について分析作業を開始した。
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