研究課題/領域番号 |
26550017
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
斉藤 拓也 独立行政法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, 主任研究員 (40414370)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 塩化メチル / 成層圏オゾン / フタバガキ / BVOC / ランビル国立公園 |
研究実績の概要 |
今年度は観測手法の検討を行う共に、予備的な観測を実施した。枝エンクロージャー法においてバッグ内のガスサンプルをバイアル瓶に採取・保存する手法について検討を行ったところ、1 か月程度の間、塩化メチルを安定に保存できることが分かった。この手法を用いて、ボルネオ島のランビル国立公園において塩化メチル放出量の予備観測を行ったところ、巨大高木などの葉群から塩化メチルの大きな放出が確認された。一方、亜高木・低木からはあまり塩化メチルの放出が見られなかった。これらの結果から、塩化メチルの放出には樹高や樹種に対する依存性があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に予定していた観測手法の検討と予備的な観測を実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
塩化メチル放出量の観測を継続すると共に、蒸散流の計測を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
樹液流データの入手が可能であることを受けて、樹液流計測システムを整備しなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
枝条の蒸散流計測に使用する。
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