研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、自然起源のオゾン層破壊物質である塩化メチルについて、熱帯樹木による放出量の樹種間差を明らかにすることを目的とした。マレーシア国サラワク州のランビルヒルズ国立公園において、熱帯樹木の葉群による塩化メチルの放出量を計測したところ、フタバガキ科の高木で高い放出が観測された。葉群による塩化メチル放出量と樹木葉中の葉内水分当たりの塩化物イオン濃度の間に相関が認められ、塩化物イオンの濃縮が塩化メチル放出量の規定要因であることが示唆された。
大気化学