本研究では,超高感度な光干渉法(SIT)に基づいて,新しい植物の環境(重金属)ストレスモニタリング技術の確立を目的とした。初めに、SITを用いて数秒単位での植物の極短時間の成長速度にナノメータスケールの成長速度のゆらぎ(NIF)が存在することを確認した.次に,NIF現象に基づいて短時間の重金属であるカドミウムと微量必須元素である亜鉛の影響を調べた結果、それぞれ0.001mMと50ppmの濃度に対してわずか1時間後にNIFの有意な低下および増加がそれぞれ確認された. このように、NIFに基づく重金属ストレスの評価法は数時間という短い時間で植物の重金属ストレスを高感度に評価可能であることが示された.
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