H2O2を含む0.5M硫酸溶液中の連続電位掃引によるPt溶解において,各種金属イオンの添加効果を調べた。H2O2にFe2+を共存させるとPtは一桁以上の速度で溶解した。電気化学水晶振動子マイクロバランス法(EQCM)を用いてFe2+とH2O2が共存する硫酸溶液中でPtの電気化学溶解について研究した。1.36 / 0.36 V vs RHE間の電位ステップが4回目の卑電位ステップから顕著なPt溶解が見られ,それはFe2+の添加により加速された。3回までの電位ステップでPt電極重量の増減はFe2+添加により増大した。希硫酸という穏和な環境下でPtが還元時に高速溶解する機構とその応用が議論された。
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