自動車排ガス浄化触媒を代表とする環境浄化触媒において実用化されているハニカム型触媒内部での反応特性を解析するために、ガス流れ方向に対して反応ガスを連続的に分析できるガス導入装置を開発した。触媒成分をコーティングしたハニカム型触媒を用いて、CO酸化反応におけるガス流れ方向に対する生成ガス分析と反応解析を行った。CO転化率が低い温度域条件では、ハニカム上端からガス流れ方向に対してCO転化率は連続的に高くなり、一方、転化率が高い温度条件ではハニカムの中央部分で反応がほぼ終了することがわかった。ハニカム型触媒内部で進行する排ガス浄化反応をその場観察するための手法を確立することができた。
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