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2016 年度 実績報告書

森は海の恋人か?土地利用変化と河川流量及び海域変化の統合研究スキームの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26550088
研究機関金沢大学

研究代表者

鎌内 宏光  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 特任助教 (00398942)

研究分担者 長尾 誠也  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (20343014)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード陸域海域相互作用 / 土地利用 / 汽水湖 / 植物プランクトン / 厚岸湖
研究実績の概要

本研究の目的は、北海道での明治以降の大規模な土地利用改変に対する河川及び汽水湖生態系の反応を、汽水湖の堆積物コア解析や古文書、統計資料、数理モデル等を駆使して復元することにより、森と川と海の相互作用を明らかにし、水系全体の動態予測と再生指針の構築に資することである。
平成26年度は厚岸湖において堆積物コアを採取するとともに、既往文献や収蔵されている試料の調査を進めた。特に昭和初期の厚岸湖産と見られるカキ殻を発見した。一方、集水域の土地利用変化を解析し、農地が第二次大戦後に大幅に増加したことを明らかにした。
平成27年度は堆積物コアの年代測定を進めると同時に、分子微生物学的手法によって過去の植物プランクトン相の復元を試みた。堆積物から渦鞭毛虫や珪藻などの有殻性プランクトンが検出可能なことを確認し、また、現在厚岸地方で貝毒被害を生じている有毒種がかなり以前から定着していることを明らかにした。
平成28年度は堆積物コアの年代測定結果を解析し、採取されたコアにより約90年前まで復元出来ることを確認した。また、河川流況モデルのパラメータ検討の一環として、流入河川上流部の冬季の凍結状況と、蒸発散に関わる海岸線付近での海霧による微気象改変について検討した。厚岸湖流入河川の流況については下流部での結氷が知られていたが、水位計データから厚岸湖集水域の地質では源頭部でも凍結することを明らかにした。また、春から秋に厚岸地方沿岸部を覆う海霧による微気象改変について、樹木及び海由来物質の分布状況から海霧の被覆範囲を検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 北海道東部沿岸域における海霧を介した海洋と陸上生態系のつながり2016

    • 著者名/発表者名
      鎌内宏光, 太田民久, 山口高志, 石田卓也, 陀安一郎
    • 学会等名
      第6回 同位体環境学シンポジウム
    • 発表場所
      総合地球環境学研究所, 京都
    • 年月日
      2016-12-22
  • [学会発表] 北海道東部(標茶町)の森林小河川における河川流量とフラックス2016

    • 著者名/発表者名
      鎌内宏光, 福島慶太郎, 近藤昭彦, 岡部芳彦, 勝山智憲, 佐藤修一, 林大輔, 徳地直子
    • 学会等名
      日本陸水学会 第81回大会
    • 発表場所
      琉球大学, 沖縄県西原町
    • 年月日
      2016-11-03 – 2016-11-06

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公開日: 2018-01-16  

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