再生可能エネルギーに分類される木質系バイオマスを効率敵に利用するため、高温廃ガス顕熱を潜熱蓄熱体で回収・利用し、炭化粉砕を同時に行うプロセスを提案した。本課題では、蓄熱体の性能向上とプロセスの有効性検証を行った。 Fe-Mn-C合金中のMnとCの濃度調整により、相変態温度が制御でき、広範囲の温度に対応可能であることを確認した。本プロセスでは、バイオマス材を急速加熱させるため、チャー生成に要する時間を従来型乾留法に比較して大幅に短縮できる。加えて、粒子運動法によるシミュレーションを行い、バイオマス材の粉砕過程を詳細に検討した結果、炭化と粉砕が共にそれぞれを促進する相乗効果を確認した。
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