本研究では家庭における生活機能に着目し、機能別の資源消費による影響を定量化する生活機能ー資源消費システムMapモデルを開発し資源消費削減可能性の検討を行った。同モデルでは、社会生活基本調査の活動分類に基づいて平均的な活動を分析し、機能別の経済影響や環境影響を定量化した。その結果、睡眠時の通信機器の使用や、テレビの使用の中で他の行動と同時に行っている時間に、資源消費量削減可能性が示された。 次に、推計した環境負荷の少ない生活を知ることによって行動が変容するかを分析した。その結果、環境行動の実践を高めるためには、その行動に関する実行可能性評価を向上させる情報が大事であることが分かった。
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