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森林火災由来のエアロゾル沈着は北方林での栄養塩循環に重要とされている。地球温暖化に伴なう火災の増加は北方林の炭素収支や生育に影響していると仮説を建て，観測的データと既往モデルの改良により明らかにしようとした。
Alaska大学内クロトウヒ保護林の観測タワーに多段式フィルター装置を設置し，火災煙の移流に伴う乾性沈着量を測定した。2014年度に集中観測し，2015年度は収集したフィルタの分析と火災煙の通過コースなどの解析を行った。微量栄養塩の沈着量は火災煙が観測サイトに達する流蹟線の場合に大きくなること，濃度が低いため2週間に一度しか沈着量を評価できず，定常的な評価は困難であることがわかった。
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