経済発展に伴う資源利用と環境影響の拡大が危惧されている。本研究では、全世界を対象としたグローバル規模でのマテリアルフロー分析により、資源(鉄、アルミニウム、銅、鉛、亜鉛、ニッケル等)の需給構造と共に、多地域産業連関分析の手法を応用することで、消費がサプライチェーンを通じて誘引する資源採掘量を明らかにした。更に、鉱山活動の影響の把握のために、衛星画像解析を用いた土地改変量の計量手法を提案すると共に、事例解析を通じて改変の要因の特定を進めた。資源管理方策としては、天然資源からの脱却をすすめるために、物質循環の閉ループ化による資源散逸の回避、更には、資源産出国における保全活動等を論じた。
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