研究課題
挑戦的萌芽研究
欧州諸国と日本の森林管理の歴史と現状の比較分析から日本の森林管理制度の問題点を検討した。本研究を通じて得られた知見は,以下の通りである。(1)日本の森林資源の循環利用水準の低位性と経営組織の不在,(2)森林利用と森林政策に関する国民的関心の低さ,(3)公共的管理の制度的枠組みの欠如と国際潮流からの乖離として特徴づけられた。以上の問題点は,日本林政の経路依存性に規定され,現在の森林政策の展開にも大きな影響を与えている。
農学