2016年度は、環境配慮行動と「ささやかな充足感」の相互影響効果を検証した。質問紙調査を2時点に渡って行い、前年度に実施した調査と合わせて3時点分の縦断調査データを取得した。環境配慮行動(節水、節電、ごみ分別等8項目)ごとに、行動頻度が向上した群と低下した群に回答者を分割して「ささやかな充足感」の変化をt検定により検証した結果、行動向上群は低下群と比べて「ささやかな充足感」が有意に向上したことが認められた。また、環境配慮行動から「ささやかな充足感」、さらに翌時点の環境配慮行動から「ささやかの充足感」までの経路を想定したパス解析を行った結果、行動と充足感のポジティブな連鎖仮説を支持する結果が得られた。 当該年度の研究成果は、査読付論文1編と学会発表3件としてまとめた。
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