地域の環境保全や防災力を高めるためには,住民主体の活動の活性化が欠かせない.しかし,それを継続させることは容易ではなく,リーダーの資質に頼っているのが現状である. そこで,「地域価値の共創」によって,地域の自然環境保全や防災などの活動の継続性が高まるという仮説をたて,調査研究を行った.その結果,誇りや信頼といった価値が活動意図に強く影響していることが示唆された.つまり,地域に誇りが持たれる,活動する仲間と相互の信頼関係があると,活動は継続されやすいということである.また,誇りと信頼を醸成させるためには,「協同の学び」が有効であることも提案することができた.
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