本研究ではまず、1972年に刊行された『成長の限界』と1980年に刊行された『西暦2000年の地球』が米国の環境ガバナンスに及ぼした影響を評価した。両者とも現状のままの経済成長は持続可能ではないと結論している。ここでは、米国で同分野で影響力があり状況に詳しい8人の専門家に対してインタビューを行った。その結果、両者とも米国の環境ガバナンスには限定的な影響しか及ぼさなかったことが明らかになった。両者の予測は概ね正しいのであるが、政治家は長きにわたりこれらは不適当であると採択しなかった。続いて、1997年に60人の専門家による中国の47指標予測結果を2015年までの実データと比較評価した。
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