人口減少問題や安全安心社会の構築、健全な自治体運営、産業の維持、環境問題への対応など自治体が直面する様々な社会的課題に対し、効率化をキーワードとした施策が検討されている。そこで本研究では、自治体における都市集約化等の効率化施策がもたらす効果を包括的に検討・評価した。その結果、地域の問題を現実に認識するまでは、問題の大きさを適切に認識できておらず、適切な対策への意識が低いことが分かった。また、多くの人が先を見通すという視点が抜けおち、困難に直面してから対症療法的に対応すればいいと考えている実態が明らかになった。
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