本研究は、安らぎ・癒し(副交感神経系)と快活性・活力(交感神経系)の両軸方向への自由な変化を住まい手自身によりコントロールできる空間が設計できないかという視点に立脚し、生体計測によって得られた空間特性と生理変動データを用いて、空間の諸特性に対し生理指標がどれだけ変動するのかを実験的に導き出し、実際のモデルハウスベースで実証的に人にとっての空間の印象を変化させるものであった。 本研究の成果として、光環境実験室の中に照度の統制を可能とする環境を構築し、ローレンツプロットと周波数解析データを計測し評価することができた。これらの結果から新しい指標の評価方法について検討を加え、提案することができた。
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