古着のダメージを定量化することによって、リユースに適するかどうかの判断基準を得ることを目的に研究をおこなった。古着通販サイトでは、出品者のコメントとして「毛羽立ち」「シミ、汚れ」「色あせ」の他、「使用感・着用感」という表現が多く、これらがリユース可不可を判断する要素になっていることがわかった。そこで、これらの定量化と官能評価を行い、その判断基準となる数値を得ることができた。 しかし、中古衣料を利用しない理由として「誰が着たかわからないから」という回答も多かった。そこでアンケート調査と販売実験を実施した結果、古着にダメージに関する情報を付記することが古着の流通促進に有効である可能性が示唆された。
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