我々は、発芽・生育させたダイズ個体から調製した総タンパク質溶液を用いた免疫学的手法により、主要な大豆アレルゲンであるGly m Bd 30Kが他の大豆タンパク質とは異なる生育時期に減少・消失することを明らかにした。さらに、播種後15日間生育させたダイズ個体から温和な条件で調製した可溶性タンパク質溶液に、Gly m Bd 30Kを分解する活性があることを見出した。また、その分解活性は腐敗やユビキチン・プロテアソーム系が関与するものではなく、内在性のアスパラギン酸プロテアーゼが関与するものであることを明らかにした。
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