研究課題/領域番号 |
26560051
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
和田 有史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門食品健康機能研究領域, 上級研究員 (30366546)
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研究分担者 |
本田 秀仁 東京大学, 総合文化研究科, 研究員 (60452017) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 鮮度 / 光沢 / 画像解析 / デジタルカメラ |
研究実績の概要 |
人間は日常的に食品の品質を視認しているが、それがどのような視覚情報に基づいているのかは解明されていない。近年、人間の視覚の研究において、食品の鮮度の視覚評価に対応する変数が輝度分布に含まれていることが示されつつあるが、撮影条件の差、個体差などの要因の影響については十分に検討されていないため、人間が視覚的に感じる鮮度を商品の評価に適用することは難しいのが現状である。そこで本研究では、以上の問題を克服するために、①食品画像中の輝度分布が食品の鮮度 (劣化時間) と個体差をどのように含み、その両者をどの程度分離できるのかを解明し、②撮影条件の差をできるだけ小さくする簡便な撮影方法の開発を試みる。 本年度は初年度に完成させた食材画像撮影装置を用いて画像を撮影し、複数の食材画像データを解析した。また、一部については心理データとの関係を解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は、デジタルカメラ画像の画像統計情報から鮮度測定を行う技法について特許出願まで行ったため、計画以上に進展していた。しかし、本年度は画像データ収集と、予測技術の精緻化を行ったため従来の進展となった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度はデジタルカメラ画像による鮮度予測技術の関連論文の執筆と収集データの解析を行う。さらに、フリーの食品画像を用いて、画像統計変数と食品の視覚的な評価の関連を調べるweb実験を実行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初は心理実験を行う予定であったが、心理実験担当の実験補助者の異動に伴い雇用費が減少した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度はwebを介した実験を行い画像統計情報と心理変数の関係を探索するため、調査会社に委託する費用として支出する。
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