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2016 年度 実績報告書

食用植物種子は時計遺伝子発現を制御するか?-食による新たな疾病予防への挑戦-

研究課題

研究課題/領域番号 26560062
研究機関愛知県立大学

研究代表者

岡田 悦政  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60224036)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード時計遺伝子 / グルココルチコイド受容体 / 種子抽出物 / 長寿遺伝子
研究実績の概要

我々哺乳類は、生体活動を実施するにあたり24時間周期システムが存在する。このシステムは、視床下部中の視交差上部の核や、周辺組織(例えば肺組織)に存在する。また、このシステムは、時計遺伝子と呼ばれる Period (Per), ARNTL(BMAL), Clock (Clk), Cryptochrome (Cry)の4つの遺伝子が関与している。一方、若齢、老齢ヒト線維芽細胞に対する熱水とエタノ-ル抽出両サンプルの時計遺伝子(Per1とBmal1)の活性化を報告した。Bmal、PerのmRNA発現制御は、長寿遺伝子(Sirt1)の活性化あるいは、グルココルチコイド受容体 (Glucocorticoid Receptor; GR) が、リガンド依存的に核内移行して転写因子として活性化されるかのいずれかであると推察する。それ故、時計遺伝子の活性化の機構を探るため本年は、GRに対する効果を検討し、Sirt1と比較分析した。
研究方法は、乾燥種子に水を加えホモジェネートし、湯煎にて加熱(95-100℃、10分間)後、60分間攪拌した。その後ろ過して熱水抽出サンプルとした。また、エタノール抽出は、種子に2~5倍量の70%エタノールを加え、撹拌後24時間ホモジェネートし、ろ過してサンプルとした。ヒト肺由来線維芽細胞TIG-1-60(PDL60)TIG-1-20(PDL20)は調製培養後、サンプルを加え37℃、5%CO2条件下で4時間培養し、培養後、その上清についてGR活性化への影響を測定した。
結果は、若齢細胞に対するGR量(ng/mL)への影響についてチンゲンサイ0.526,ホウレンソウ0.290、コマツナ1.92、ニガウリ0.845、レタス0.230であった。一方、老齢細胞に対するGR量(ng/mL)への影響は、コマツナ1.20、コーン0.261であった。また、これらの値はSirt1の発現量との関連性が推察された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 植物種子抽出物による時計遺伝子の活性化機構2017

    • 著者名/発表者名
      岡田悦政、岡田瑞恵
    • 学会等名
      日本家政学会第69回大会
    • 発表場所
      奈良女子大学(奈良県奈良市)
    • 年月日
      2017-05-27 – 2017-05-28

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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