ビタミンK1(phylloquinone、PK)等からビタミンK2(menaquinone-4、MK-4)への変換過程の中間体であるビタミンK3(menadione、MD)のLC-MS/MSによる測定法を確立した。本法を用いて、肝臓、腎臓、腸、骨由来の細胞でPKあるいはMK-4からMDが産生することを明らかにした。従って、ビタミンKの側鎖切断反応は比較的広範囲の組織で普遍的な反応であると考えられた。また、MDはヒト尿中では半分程度がグルクロン酸抱合体として、マウス血漿ではグルタチオンあるいはN-アセチルシステイン抱合体の形で存在する可能性が示唆された。
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