学習指導要領では,環境教育推進の視点から,地域の特性を活かし,環境学習の充実を図ることが重要視されている。そこで,小学校5学年の教材である"水中の小さな生物"の単元に出てくる動物プランクトンであるミジンコに着目し,教材開発を行うための基礎研究を行った。 身近な生態系の一つとして兵庫県内の小学校プールのプランクトン調査を2年間行った。周囲に自然環境が残っているプールにおいてのみDaphniaが採取できた。その形態観察とミトコンドリアDNAの解析からDaphnia pulex であると同定した。次に長日条件下(明14h,暗10h)でのライフサイクル,雄の産出条件および休眠卵の産出条件を決定した。
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