研究課題/領域番号 |
26560099
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
小椋 郁夫 名古屋女子大学, 文学部, 准教授 (30707865)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | パターン把握 / 環境リテラシー / 現職教員プログラム / 自然観察 / 季節みつけ / 博物館 |
研究実績の概要 |
第一回の会議(4/11~12)では、11日には岐阜県根尾川の上流域から中流域の自然観察につおいて、昨年の長良川のプログラムをもとに、参加者の得意分野(自然景観、河原の植物相、岩石、地層、水質、水生昆虫など)でのを通して、パターン把握による自然観察を実施し、交流した。12日には、岐阜県博物館でこの実践をもとにして再度プログラムの検討を行った。第二回の会議(9/12~14)では、12日には昨年実施した長良川の上流から中流の実践をさらに高めた観察方法により、より多くの先生方の集まって頂き現地で実施した。13日は、岐阜県博物館において研究会議を実施した。参加者とともに、前日行った現職教員プログラム、自然のパターンの収集や整理の方法、環境リテラシーとの関わりなどの検討を行い、各分野ごとで分担して行うことを確認した。また、博物館の特別展(薬草展)の見学でも、14日の世界淡水魚園の見学でも参加者があどのように研修できるかについて協議し、どんな場合でもパターン把握によるプログラムを作成すれば見学の視点が広がり深まること、今後もそれぞれの見学する場所でプログラムの作成をすることを確認した。第三回の会議(2/22~23)では、22日は葛西臨海水族園の見学を通してパターン把握によるプログラムを作成した。23日は研究の指導者でもある鳩貝太郎先生とともに今年度のまとめ方と来年度の研究内容について協議した。 本研究成果の一部について、1月10日日本生物教育学会(東京理科大学)において「パターン把握を通して環境リテラシーを高める現職教員プログラムの作成~大学キャンパスの季節みつけを通して~」のテーマで、2月11日日本共生科学会(岐阜県博物館)において「長良川・揖斐川水系の自然~パターン把握を通して環境リテラシーを高めるために~」として発表し、諸先生方から意見を頂いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年間3回の研究協力者との研修会や会議を通して、課題についての会議での内容検討・確認および現地での実習で各研究協力者がそれぞれのアイデアを持ち寄り、自然観察や博物館などでの現職教員研修プログラムの検討を重ねることができた。また、研究者は3回の学会発表や関係博物館などの見学により、研究の進捗状況を発表したり、さらに深めたり、指導者に指導を仰ぐなど精力的に研究を継続していくことができた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研修プログラムの発展として4月下旬に岡山県の先生方対象に自然環境を対象とした現職教員研修プログラムの作成の検討会を現地(旭川流域)で実施、協議する。 また、長良川上流から中流域において、これまでに作成してきた現職教員研修プログラムにより岐阜県の小中高等学校の先生方にむけて観察会を実施し、その効果を検証する。 さらに、本研究に協力頂いた先生方で「自然のパターン把握と環境リテラシーの関わり」、「自然環境や博物館などにおける現職教員研修プログラム」の二点について冊子にまとめて、関係諸機関に配布及び、学会で発表する。
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