研究課題/領域番号 |
26560100
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
楠美 順理 中京大学, 国際教養学部, 教授 (10319220)
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研究分担者 |
杉江 修治 中京大学, 国際教養学部, 教授 (10109233)
前田 洋枝 南山大学, 総合政策学部, 講師 (70611094)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教材開発 / 環境教育 / 原発の是非 |
研究実績の概要 |
教材開発と教育手法両方の構築が目的ではあるが、予算制約の都合と後述する新たな課題の発見等の都合から、前者に力点を置いて研究を進めた。いずれにしろ、教材開発と教育手法の構築は教育効果の検証とセットであるが、一年目は教材開発自体に集中し、内容の確定をめざした。具体的には以下の3つのステップを踏んだ。1.原子力発電の是非に関する諸言説について、諸分野のレビューをし、原子力発電の是非をめぐる論点のリストをほぼ確定させた。2.「正解」のない論点の整理の仕方について、少しでも多くの主体の意見を取り入れたスタイルに磨きあげ、可能な限り普遍的に受け入れられるよう配慮した。例としてのまとめを、その修正・拡張利用が可能な形態で作成した。3.原発の是非をめぐる論点ごとの判断が可能なように、特定論点に含まれる様々な事情、原発利用のメリットとデメリットの整理をした。 申請時以降、研究を進めた中で、電力利用による経済便益についての評価が課題として大きいことが浮き彫りになってきたので、まずはこの点を26年度中に整理し、一定の研究成果とした。 平行して、随時、教材内容として確定しつつある分を中心に、中学生にもわかるような簡易版の教材開発を進めた。アカデミックでない教材作成作業部分は編集の専門家に業務委託し、年度内に試作版を作成した。 更に平行して、教育効果の検証のための研究枠組みの設定を研究分担者の前田と共に検討し始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に進展しているため特筆すべき理由なし。
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今後の研究の推進方策 |
交付申請書に記した予定通りに研究を進める予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
「仏語独語等資料翻訳」の必要なレビューだけは始めていない。予定した研究成果の達成に不都合はなかったが今後進める予定。 旅費は、大学から受けた研究予算を先に使ったところ、26年度に関しては科研費をさほど使う必要がなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度は、逆に、大学から受ける研究予算は、本研究以外に主に使うために、本研究関連の旅費等は予定以上に使う可能性があり、その場合は26年度に残った予算も必要になる。
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